中国投資の死角は在庫にあり
何年か前になりますが、「中国経済の成長は、膨大な不良在庫を作っている」という分析をしてくれた人がいました。中国経済をネガティブにいう論者は、不良貸付も膨大にあるという話を聞いたこともあります。
さて、中国進出の日系企業のネックは、不良在庫だというのを教えてくれた人がいます。私の事務所に10年いて独立した、周さんという女性税理士です。彼女は15年前に日本に来て、中国人としては日本の税理士第1号取得者となった人で、今は東京と上海で事務所を構えています。
彼女が言うには、メーカーの場合、帳簿の在庫残と実際の在庫残がものすごく合わない。
なぜかというと、盗難(従業員も含む。あまり罪の意識なしで)やその他の要因で、実際の在庫が大量に無くなるのだそうです。それでも実地棚卸は不可能(膨大な部品点数なので出来ないのだという)で、架空在庫のままの決算となり、いわば粉飾決算になっているといいます。
日本の本社もそれに気が付きませんから、ぎりぎりまで問題が先送りされてしまう。それが中国進出企業の大きな問題だと彼女が言っていました。
中国進出の相談を受けましたら、その問題は言ってあげたほうがいいと思い、今日のテーマとしました。
[2003.11.20]



