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税理士を呼べ

    われわれ税理士の日常に、どこか身に覚えのある書籍があったので紹介します。それは、「税務対策殺人事件」というショートショートです。(『超・殺人事件―推理作家の苦悩』 東野圭吾著 新潮社版)

  1. 推理作家が自分の税金の多さにびっくりして、顧問税理士と相談し、なんとか必要経費を作り税金を安くしようと悪戦苦闘する物語です。推理作家とその高校時代の友人の税理士(浜崎五郎)とのやりとりが同業のはしくれとしてとても面白かったのでそのまま書きます。

  2. 「浜崎を呼べ」(税理士を呼べ?)
    3時間後に浜崎五郎がやってきた。もう暮れというのに、ワイシャツの袖をまくり上げ、首筋にはうっすらと汗が滲んでいる。太っちょで汗かきというのは、見ているほうまで暑苦しく感じるものだ。こいつが入ってくるだけで、室温が2、3度は高くなったような気がする。(われわれのイメージはこんな感じなんですね。キムタクみないたイメージで書いてくれませんかね、)
    「なあ、おい、何とかならないか」
    「もうちょっと早い時期に相談してくれれば、いろいろ手を打てたんだが何しろ12月だからなあ」(もっと前に相談されても困りますが・・・・)

  3. 「まあせいぜい領収書を集めてもらうことだな。それが一番手っ取りはやい」
    領収書のやりとりがあり、4月にハワイに行っているが必要経費に落ちないと指摘される。「取材旅行てことでいいじゃないか」。「ハワイをまったく出していないだろう」(このために連載中の作品に無理やりハワイの場面を入れてしまう。連載中の題名が「氷の街の殺人事件」というのに。)その他経費に落ちないカラオケセットの購入、自分のスーツや奥さんのコート。パソコンは全額落ちない(減価償却しかダメといわれる)、エステの費用などの指摘を受け、それらを経費処理するために連載中の作品に全部それを織り込んでしまいます。

    結論は、そのために作品がめちゃくちゃになりその後執筆依頼がこなくなってしまい、しかも税務調査を受けて、否認され税金もとられたという話でした。
    『本郷孔洋の 税理士業界つれづれ草!(平成13年3月17日)』のリメークです。
                   ではよい週末を


                     
ほんごうでした

[2007.08.31]

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