王と飛車、両方とりに行け
- 日本マクドナルドが、地域別価格帯を導入して値上げをし始めました。ユニクロが売れ筋商品の価格帯を上げています。
面白いのは、デフレをテコに安く大量に売るビジネスモデルで成長した両社ですが、もはや低価格をやめて価格を上げ、インフレ路線に移行したことです。
これは、「『価格を上げて、客数も増やす』相反する関係を成り立たせようとしている。」(Nikkei Business 2007.7.30)という路線変更の一端かもしれません。 
市場が成熟してきますと市場のパイが増えません。市場がいわゆるマージャン型になります。
マージャンは持ち点が決まっていて、しかも相手の持ち点を奪っていきますから、勝っていきますと一人勝ちの構図になってきます。
例えば2千点振り込みますと、4千点の差になります。積もった者と振り込んだものでは、点棒倍差が広がっていきます。
商売も同じで、シェアを上げていきますと、ライバルとの差が倍違います。ですから、少子高齢化はマクロ的には市場が縮小していきますが、勝っていくと、かえって量を増やせるチャンスが広がります。- 一方、質がよければ価格は関係ないという成熟社会の特徴が少しずつではありますが、出てきました。
もちろん、業種、業態によるバラつきがあるのですが、高くても買う時代になったんですね。
中小企業だって同じ論理が働きます。地域の中で考えてもいいですし、同業の中で考えてもいい。
「二兎を追うもの一兎も得ず」ということわざがありますが、あえて「二兎を追う時代」でもあります。
言い換えますと、「王も飛車も両方取りに行く時代」と言ったら言い過ぎでしょうか?
M&Aが加速するのは、無理ないな?。
「TSUJI・HONGO SCOPE11月号より転載」
[2007.11.15]

