変わるが勝ち
- 築城3年落城3日
最近の企業の崩壊を見ていますと、この言葉が身に染みます。こつこつと積み上げても、崩壊はあっという間です。もっと本音で言いますと、築城3年落城3日ではなく、「築城何十年落城1日」とでも言えるのでしょうか。 規模に関係ありません、大企業も中小企業も、です。
環境激変期だとか、コンプライアンス違反、ガバナンス不足だったと一言で片づけるのは簡単ですが、こんなに簡単に崩壊するのは、なぜなんだろうとフと考えてみました。 - 会社は、変身した
理屈っぽくて申し訳ないのですが、説明責任(アカウンタビリティー)と利害関係者(ステークホルダー)という言葉があります。
会社(企業)の基本定義は、単純化しますと、経営を任された社長が、利害関係者に説明責任を果たすことです。では利害関係者とは?従来は間違いなく株主でした。
株主=社長のオーナー企業は、たとえ問題が生じても、自分が自分に説明責任を果たせばよかった。
上場会社等、株主が多い会社でも、株主だけに説明すれば、説明責任が果たせたのが、会社の定義でした。極端に言いますと、法律違反であれば、法の裁きを受ければよかった、記者会見までして、あやまる必要がなかったんですね。でもどうでしょう?会社の基本である、その利害関係者に変化が生じたのですね。一言で言いますと、利害関係者は、株主だけではなく、「世間そのものになった」。
すると、「説明責任する相手も死ぬほど増えた」ことになります。記者会見もしなければならない。
会社が極端に変身したのですね。昨日の会社が変身して、今日の会社ではなくなった。だから、変身出来ない会社は、一日で市場から退場させられるのだ、と考えたらどうでしょうか?では、なぜ変身したか? - 「株主は地球」の時代
「株主は地球なんだ。うん、いい言葉だろう」(「パタゴニア」創業者イヴァン・シュイナード・週刊東洋経済2007.6.9号に掲載)
環境問題がサミットでも当たり前のように取り上げられる時代です。株主は地球と考えてみてはどうでしょう。利害関係者は地球。すると、会社は地球に説明責任を果たさなければならない。
こう考えると、会社が変身した、だから変身できない会社は一夜にして崩壊する、「変わるが勝ちの時代」が来たと考えたのですが、真夏の夢ですかね。(笑)
2008年9月号 TSUJI・HONGO`s SCOPEより転載
[2008.09.17]



