ハラに落とせ
- 先日、お客様と話をしていたら、メイン銀行の親しい役員が、「あの会社の面倒をみてやれ」と自社のことを現場に指示したにも関わらず、その銀行の対応が一番遅いという話をしていました。
その会社は、その銀行と長い付き合いがあるので、社長は腑に落ちない感じでしたが。 - よく、「私は頭取と親しい。」という人がいます。でも、銀行の融資システムが大きく変わって、格付け次第、スコアリング次第で融資をしますので、いくら個人的に銀行のトップと親しくても、融資にはあまり関係がありません。ついでですが、「うちは担保があるから。」と言っても格付けが低い(利益が出ていない)と、融資が厳しくなります。
- また、地方では地銀の再編が進んで来ておりまして、これから更に本格化してきます。すると、メイン銀行が吸収される側ですと、これまた極端に融資姿勢が厳しく変わります。
従来なら貸してくれた筈が、貸してくれなくなるという事態が十分予想されるのです。 
銀行の融資姿勢一つとっても、いわば急に変わったわけではなく、かなり前からの話です。ですから、皆さんも頭では十分わかっている事項です。
でも人間は悲しいかな、頭では分かっていても、ハラにストンと落ちて来るには時間がとてもかかります。
自分のことでも、土地神話の崩壊をハラ落ちさせるのに、何年もかかった経験があります。
ですから、今日の様に急に環境が変わる、いわゆる激変期は、ハラ落ちが遅れると、これが命取りになる可能性も十分考えられます。とくに金融機関の変化は、会社の生命線でもありますものね。
早く「ハラに落とせ!」これが今月のテーマでした。
2008年10月号 TSUJI・HONGO`s SCOPEより転載
[2008.10.21]



