過去との「違い」は何か
- 好景気、不景気の区別は経済学的に定義があるのでしょうが、私は、単純に株や不動産が上がっている時は好景気、株も不動産も下がっている時は不景気だと思っています。
汗をかいて稼いだお金は使わないが、株などで臨時の収入があれば、儲けた人は思いきった消費をするからです。
アメリカは、株が悪い時は不動産が良いという具合に、過去必ず株か不動産のどちらかが上がるように政策してきました。
ところが、今度だけはうまい具合にいかなかったようですね。
御存じのように株も不動産もダメ、日本もまったく同様です。
- 賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶという有名な言葉がありますが、普通は歴史にも経験にも学ばないのが人間です。
懲りない人々と言うのでしょうか。(笑)
また、置かれている状況も過去とは違いますものね。
前のバブル崩壊後、不景気で昭和恐慌に匹敵すると言われたことがあります。
その時、昭和恐慌を経験した大先輩に、「当時どうでしたか?」と聞いたことがあります。
その答えは、「あの時は飲まず食わずだったからな~、今は贅沢だもんね。」
という答えでした。
ですから、昔に比べれば経済のベースが格段に違います。
前向きに言えば、その経済ベース下の不況であるという事実も考えてください。
- 銀座に出てみますと、相変わらず混んでいますし、円ドルが90円を付けた時、銀行の外貨の交換窓口は長蛇の列でしたし、HISはドル紙幣がなくなったと言います。
来年は実態経済ももっと悪くなると言われていますが、この様に、お金はあるところにはある。
ストックが厚いですからマスコミ的に言う「大恐慌」にはならないのではないか。
商売の仕方によっては、やりようがある不況と言ったら怒られるかな。
ですから、これを機会に是非お客さんの構造、会社の体質を見直すこともとても大切だと思うのですが。《TSUJI・HONGO'S SCOPE2008年12月号より転載》
[2008.12.10]



