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時代を読む

筑前狂想曲

1.今回の金融バブル崩壊で、昔読んだ本を思い出して、読んでみました。
  筑前狂想曲(白石一郎著、新潮文庫、本の題名は「足音が聞こえてきた」
  昭和52年に書かれています。)
  この本は短編ですが、江戸時代の黒田藩52万石のバブルの物語で、
  バブルの発生から、崩壊までの話を書いています。

2.文化文政後の財政難にあえいでいた黒田藩に、財政改革という名のもとに
  救世主が現れ、お札(銀札)をバンバン刷って、一時的には経済は活性化
  したのだが、結局ハイパーインフレになり失敗しました。
  改革の手法は、質素倹約ではなく、逆張りの「ぜいたく」の奨励で、血脈を
  よくしなくちゃとお札をバンバン刷ってみなに配った。
  その結果、一時大変地域が活性化したのだが、結果は失敗でした。

3.それでも、本の中ですが経済活性化の切り札に、市川団十郎の公演を
  実行したという話もおもしろい。
  今でいうと、世界中から最高のスターを呼ぶことでしょうから、経済効果は
  大なのは、今も変わらない。
  「福岡を九州の大阪に博多を道頓堀に」にというスローガンは正しかった。
  でも、肝心の「経済(稼ぎ)が消費」に追いつかなかった。
  これも今回の金融危機と同じかな?

4.主人公(改革のリーダー)の性格をこの本では病理学的に説明しています。
  今で言う「過度なソウウツ」かな?
  現代でも、ベンチャーの雄と呼ばれた企業が急速に衰退するプロセスを、
  その会社のトップの病理的分析(過度な躁と鬱)で、説明してくれた人が
  いましたが、こう言ったアプローチは私が好きな手法なんですが。(笑)
  とまれMerry Christmas!

                     

ほんごうでした

[2008.12.24]

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