高級?
1.貴族と奴隷というように、歴然と身分差がある時代は、
高級という概念はなかったといいます。
その時代には、奴隷が貴族の持ち物を見ても、
うらやましいという感情もないですしね。
ところが、民主主義が浸透して階級差が崩れてきて、
中産階級が輩出してきますと、その人々から他人の持ち物に対して
「良い物持っているな」、「うらやましい」と感じて、
それから、"あこがれ"が生まれる。
その"あこがれ"が、「もしかしたら、自分も手が届くかもしれない」
という願望が加わり、それが、"高級"という概念の始まりなんだそうです。
(「なぜあの会社が儲かるのか?」山田英夫、山根節著:日本経済新聞社より)
すると、「差別」と「嫉妬」も、民主主義と中流化の産物?
2.ところで、高級とはそういうものだと考えますと、
1億総中流社会の日本で、高級ブランドが世界中で
一番売れているのも納得できます。
もう一昔前になるのですが、修学旅行のバックは、
「すべてルイヴィトン、先生のバックだけは、スーパーだ」
なんて冗談を聞いたことがあります。
すると、昨今の格差社会とか、中流の消失というトレンドは、
"高級とあこがれ"の消失でもある。
そして、早晩、高級品が日本では売れなくなるということなのでしょうか?
中途半端な高級品は、売れなくなる?
ほんごうでした
[2009.10.06]



