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時代を読む

かつ丼

1.無性にかつ丼を食いたくなる時があります。
  "「かつ丼が食べたくなった」午前10時頃だ。
    昼休み、会社を飛び出し地下鉄に乗ってわざわざ
    有名店に行ったがすごい行列で、あきらめ他を探すが、
    結局食いそびれる。
    会社に戻ったが、「かつ丼、かつ丼」と、かつ丼が
    頭から離れず、仕事が手につかない。
    そうだ、コンビニの丼ものを思いだし、買いに行く。
    そこでも売り切れで、逆上した男は店員に、
    「かつ丼をださんと、お前の首を絞めるぞ」
    と、脅かして警察沙汰になる。
    取調室。かつ丼が頭から離れず、刑事の調べに
    そっぽを向いている男に、ベテランの刑事が
    「まあ、これでも食べて、話を聞こう」
    と、出してくれたのがかつ丼であった"

2.この気持ちが分かる人は、間違いなく60歳以上かな?(笑)
  この本、「美味礼読」(清水弘文堂書房刊)を書いた、
  乳井昌史さんとは、大学以来の数少ない友人の一人で、
  多分、私の知る限り現役の名文家の一人でもあります。
  「77冊の食の本を自在に料理した、滋味ゆたかなエッセー」
  (帯より)と書かれているように、食の本からのエッセーで、
  これもまた珍しい。

3.そういえば、乳井さんは駆け出し時代、サツまわりの新聞記者でした。
  「オトした時のかつ丼。かつ丼食いたさに、うその供述をする」
  こんな話を知っている人も、少なくなりましたね。(笑)
  とまれ、是非ご一読を!

2009.12.1.jpg
  
                         
ほんごうでした

[2009.12.01]

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