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時代を読む

遅れた業種で一歩先を行く

  1. もうだいぶ前ですが、日本マクドナルドのオーナーだった藤田田さんが、生前に「日本ぐらい、最先端と江戸時代がビジネスで混在している国はない」と言うようなことを言っていたのを思い出します。
    要するに、日本は文字通り、世界と戦っている最先端の企業から、柄杓をかついで走っている江戸時代の企業まで、日本列島のように縦に長い国なんです。

  2. そんな眼で見ますと、今、勝ち組と言われている企業は、既存の業種を食ってきている企業だけなんですね。IT企業のように、最先端の華々しい企業に眼を奪われがちですが、決してそれだけではない。
    ソフトバンクの孫社長が、「ユニクロ」を称して「ファッションビジネスとは、アートのような手仕事の世界だと思っていたんです。ところが、柳井さんが手がけたファッションビジネスは、高度に産業化されたものだと知りました」(「成功はゴミ箱の中に」プレジデント社)
    「しまむら」も、科学的に、仕組み、システムでしか勝負していません。(株式会社しまむら 取締役相談役 藤原秀次郎氏より)
    同業の「ポイント」だって、特徴的な企業経営をしています。
    「ニトリ」も、家具業界のような伝統的な業界に、新しいシステムで切り込んで成功しています。

  3. たまたま、代表的な企業を例にあげましたが、実は私が知っている身近な企業でも、そんな例は多くあります。
    それには共通項がありまして、既存業種で一歩先(あるいは半歩)を行っている企業です。
    100 年に一度だとか、デフレでダメだとか、マクロに騙されてはいけません。
    まだまだ日本は、腐ってもタイ。ちょっと腐りかけているかもしれませんが、魚でも肉でも、腐りかけが一番うまい。(笑)
    子ども手当では、企業は食えない。

(「TSUJI・HONGO's SCOPE2月号」より転載)

[2010.04.13]

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