パラドックス
- 『公務員ムダ論』と題して、福岡政行先生が書いた本があります。(福岡政行著 角川書店)これによりますと、公務員の国、地方を合わせまして、人件費が35兆円あると言われています。(下図)
平成21年度の国、地方の税収が約85兆円ですので、税収に占める人件費の割合は、時点修正を無視しますと、約4割になります。
本年度は、もっと税収が下がりますから、5割を超えるのは確実なようです。 - 額だけ聞くとびっくりしますが、人件費率が5割になっても、率として多いというわけではありません。
民間でも5割を超える人件費率で、黒字の優良企業はたくさんあります。
- しかも、東京にいると分かりませんが、地方に行けばいくほど、自治体は、最大の産業という側面があります。小さな町や村に行きますと、源泉徴収票を提出しているのは、その町、村の職員だけというところもあります。(言い換えますと、税金を払っているのは公務員だけ(笑))
パチンコ産業と消費者金融が地方経済の牽引車でもありましたが、これも規制でダメになり、結果公務員頼みになっているのが、地方経済の実態なんではないかな?
公務員の報酬をカットすればするほど、地方経済はじり貧になるというパラドックスもあるのです。 - 一方、縮小する経済では、相対的に人件費率があがりますから、今のままでは公務員の給与に手をつけなければ、国も地方ももたないのも事実です。右肩下がりの環境というのは、実に難しい。
ところで、戦争でも撤退に一番優秀な指揮官をもってくるといいます。するとリーダーも優秀でなければならない。
「でもね」と昔流行った歌がありました。いったん豊かになった社会を、厳しく出来るリーダーは、もともと選ばれない。 - 事業仕分けも必要ですが、リーダーの仕分けがもっと必要なんて言ったら怒られる?(笑)
ほんごうでした
[2010.05.24]



