劇場国家
- 「国家には、自ら創造したオリジナルな文明を持った国家を「文明国家」としましょう。
一方、それに対置する「劇場国家」というのがあるそうです。
劇場国家とは、「自前の脚本を持たずに、外来の思想や観念を取り入れ、それの演出表現に専念する国家」をいうのだそうです。
例えば、「バリ島はインド文明から借りたヒンドゥイズムを社会運営のシナリオとして、王様が興行主、僧侶が演出家、農民か役者と裏方と観客を兼ねるという具合で、日々演技に勤しむ。その象徴的な中心舞台が首都であり、宮廷である。」 - さて、日本はです。これがバリ島と似ていて、「劇場国家」なんだそうです。
「日本には神聖化された王政、つまり天皇制と儀式化された階層制があり、バリに類似した面があるというのである。ある完成した文明圏からさほど遠くないところに位置し、でありながらその文明圏との交流は十分には持てない程度の地理的条件において「劇場国家」が成立しやすい。」
「そこでは、その本家の文明と直接接触した少数の人々だけが「情報リーダーシップ」を持ち、そこに神聖な象徴制が確保できる。また、大多数の人々は本家文明を知らないために、想像、憶測、恣意などが生まれる余地が十分にある。」
「確かに、そういう点からみるとバリ島と日本は似ている。ヒンドゥ文明圈の辺境であるジャワ島のそのまた辺境に位置しているバリ島と、アジア大陸、その中の中国大陸の辺境に位置し、しかも交流が容易ではない海を隔てている日本とは、いずれも「劇場国家」が成立する条件を満たしている。」
以上、「メインテイン - 教養人の季節」岡本 正耿著より - そう言われてみますと、
今の日本も劇場国家(劇場型国家?)のような気がします。
政治家も皆俳優さん、役割を演じる。
メディアは、劇場?だから公演はすぐ終わってしまい、役が終わるとタダの人?
ほんごうでした
[2010.07.27]



