ドバイミーティング
ドバイミーティングは毎年3月下旬の土曜日にドバイのメイダン競馬場で開かれる国際招待競走の総称です。
日本ではドバイワールドカップとしての愛称で浸透していますが、ドバイワールドカップはシリーズではなくレース名の一つで、当日開催される複数の国際競走の総称は「ドバイミーティング」が正しいです。
ちなみにJRAの公式ページやネット投票では「ドバイワールドカップデー」と表記されています。
海外競馬の中でも日本馬の参戦が多いレースでもあります。
ドバイミーティングの全レース
2018年に開催されたレースは以下の通りです。
- 1R ゴドルフィンマイル
グレード:G2
コース:ダート1600m - 2R ドバイカハイラクラシック
グレード:オープン(純血アラブ馬のみ出走可能)
コース:ダート2000m - 3R ドバイゴールドカップ
グレード:G2
コース:芝3200m - 4R UAEダービー
グレード:G2
コース:ダート1900m - 5R アルクオーツスプリント
グレード:G1
コース:直線芝1200m - 6R ドバイゴールデンシャヒーン ★
グレード:G1
コース:ダート1200m - 7R ドバイターフ ★
グレード:G1
コース:芝1800m - 8R ドバイシーマクラシック ★
グレード:G1
コース芝2410m - 9R ドバイワールドカップ ★
グレード:G1
コース:ダート2000m
(★=JRA発売レース)
毎年上記の9レースを1日かけて開催しています。
レースの順番は前後することがありますが、最終9Rはドバイワールドカップになります。
G1競走だけで5レース開催するのは、日本では絶対にありえないことです。
オイルマネーで潤っているドバイだけあって賞金も高額で、
もっとも高いドバイワールドカップは総賞金1,000万ドルです。
JRAでもっとも獲得賞金の多いジャパンカップは1着馬の賞金3億円、総賞金6億円弱です。
国内レースはダートの賞金が少ない中で、ドバイワールドカップではジャパンカップを上回る高額賞金を狙えるチャンスがあることから、毎年多くの日本馬が挑戦しています。
日本馬で勝利したヴィクトワールピサ
日本馬では2011年にヴィクトワールピサが唯一ドバイワールドカップを制した実績を持っています。
同馬は皐月賞と有馬記念を制した芝専門の馬でした。
ドバイワールドカップは2010年から2014年までの5年間だけ、ダートコースを全天候型のオールウェザーに変更していました。
2015年以降はダートに戻されたため、芝に強い日本馬が勝つチャンスは少なくなっています。
現地では馬券を売っていない
イスラム教は賭け事禁止のため、ドバイ(メイダン競馬場)では馬券販売を行っていません。
宗教の都合なのでJRAやブックメーカーによる海外での販売には寛大で、ドバイならではの太っ腹な対応をしています。
賞金を出すのは王族たちで、世界のトップホースを集めるお祭へ投資をしている形です。
海外競馬は日本とは違ったお金の動きがあるのも特徴です。