氷上レース「ホワイトターフ」は競走馬が白銀の世界を疾走する幻想的な姿が魅力です。

 

海外には珍しい競馬が多数あり、代表的存在なのがスイス・サンモリッツで行われる氷上レースです。
「ホワイトターフ」の愛称を持ち、毎年2月頃に開催される期間限定レースで、世界中から多くの観光客を集めています。

 

氷上レースといっても、凍った湖の上に雪を敷き詰めていて、競走馬のひずめには滑り止めのスパイクが付いた特殊な蹄鉄を履いています。
スケートのように、すいすい滑るものではなく、雪上を走るダートに近い特性があり、氷上を理由に馬が怪我をすることは滅多にありません。

 

一般的な騎手が騎乗するスタイルのほか、騎手が馬に乗るのではなく、スキー板を履いて無人の馬に引っ張られるスキージョーリングという氷上レースならではの珍競馬も用意されています。

 

世界から富裕層の集まるお祭イベント

スイス冬の街並み

氷上レースは白銀世界の中で競走馬が疾走する幻想的な姿が魅力です。
出走する馬は夏に芝やダートの通常の競馬もこなしていますが、基本的に地元の馬で日本でいう地方競馬クラスの実力です。

 

それでもヨーロッパからの注目度は高く、珍競馬にも関わらずスイスの政府観光局が主催していることもあって賞金総額はスイス国内でもっとも高額です。
隣国の海外馬トップジョッキーが参戦することもある国際競走としても定着しています。

 

非現実的な世界を楽しめる場所として富裕層から人気を集めていて、レースは14時前後に最終6~7レースを持って終了し、そこから日没にかけては音楽ライブが行われ、観客はお酒を飲みながら日没以降まで騒ぐのが1日の流れです。

 

期間限定で凍った湖を使った仮設の競馬場で馬券売り場なども全てテントです。
スイスのサンモリッツは標高1,800mほどの山岳部です。

 

移動にも時間とお金がかかるため、観光客は富裕層が中心で現地には日本円で10万円ほどの使用料を取られるVIPテント席も用意されています。
連日開催ではなく週末のみの開催で、毎週入れ替わりで世界中から多くの観光客が集まっていて、競馬だけではなく音楽お酒を楽しんでいます。

 

馬券販売は現地のみ

ホワイトターフは現地の特設テントによる現金販売のみで馬券を売っています。
JRAやブックメーカーによる販売はありません。

スイスの冬

生観戦するから楽しめる珍競馬で、勝った馬やレースそのものの世界的な評価はありません。
競馬はグレードやレベルだけではなく競馬場の環境やロケーションでも海外から観客を集めることができます。

 

日本でホワイトターフを紹介するのは競馬番組よりもNHKなどの旅番組が中心です。

 

日本からの観戦ツアーが計画されることもあり、航空券を除いて2名1室で13万円前後です。
スイスへの航空券も高額になるので日本から現地観戦を楽しむのはハードルが高いです。

 

ヨーロッパのセレブが集まるのでスタンド指定席を買うと別途日本円で3万円近いチケット代がかかります。
競馬場の観戦チケットや指定席料金は海外の中でも異例の高さです。

 

 

 

page top