3歳デビュー馬の136年ぶりの勝利はヨーロッパ以外の馬が凱旋門賞で勝った以上に衝撃的なニュースでした。

熱かった2018年ケンタッキーダービー

2018年5月5日にアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われたケンタッキーダービーでは1番人気(オッズ5倍)のジャスティファイが勝利をしました。
ジャスティファイは3歳にデビューして無傷の4連勝でケンタッキーダービーを制覇したのですが、3歳デビュー馬の勝利は136年ぶりのことで、アメリカでは例年以上の盛り上がりを見せました。

 

 

ケンタッキーダービーとは

 

ケンタッキーダービーのようす

 

1875年に創設された3歳の最強馬を決めるレースで、日本でいう東京優駿(日本ダービー)のような位置づけです。
アメリカ国内最高峰の競走で、3歳限定のため賞金は日本円で1億5千万円ほど(142万5,000ドル)ですが、視聴率や観客動員数は世界最高峰のダート競走でもあるブリーダーズカップ(アメリカ)を凌ぐほどです。

 

チャーチルダウンズ競馬場のダート2,000mで開催されていて、アメリカは日本とは違い芝よりもダートがメインという特性を持っています。
日本からは、1995年のスキーキャプテン(14着)と20016年のラニ(9着)が出走したことがあります。なおいずれも鞍上は武豊でした。

 

 

アメリカではクラシック初戦

アメリカでも3歳クラシックは3戦用意されていて、全て勝利すると3冠馬の称号を手に入れられます。
(アメリカクラシック3冠:ケンタッキーダービー /プリークネスステークス/ベルモントステークス)

 

日本では皐月賞に次ぐ2番目のクラシック競走になっていますが、アメリカではケンタッキーダービーがクラシック初戦になります。
つまり、3歳デビューでダービーを獲るのは日本でいう皐月賞で勝つことに条件的には似ています。

 

 

ケンタッキー州の冬は寒さが厳しい

ケンタッキー州は日本と同じように四季があり、寒暖差の大きいことでも有名です。
夏は最高気温40度以上、冬は最低気温マイナス30度以上になる地域で、冬は競馬を開催していません。

 

また、日本の場合は国土が狭くて皐月賞の優勝馬は東と西で分散していますが、アメリカは移動も多いので、冬も温暖な場所でレースをやっていると大移動を強いられるデメリットが出てきます。
気候的なものも、長年ケンタッキーダービーで3歳デビュー馬が勝てなかった要因です。

 

 

長年のジンクスを打ち破ったジャスティファイ

ジャスティファイの写真

3歳デビュー馬の勝利は1882年のアポロ以来の出来事です。
日本では10年以上は特定の条件が勝っていないデータはよくありますが、中央競馬の歴史が浅いため100年以上のジンクスを打ち破る事例はありません。

 

3歳デビューでは調教や調整、レースの日程調整が難しい不利はありますが、136年も勝っていないのはジンクスや呪縛があったとしか言えないようなデータです。

 

長年のジンクスや呪縛といえば、世界最高峰のレースにあたるフランスの凱旋門賞でヨーロッパで調教を受けた馬以外が勝ったことのないデータが有名です。
2017年まで96回開催された歴史の中で、優勝したのは全て欧州馬で日本からもオルフェーブルやディープインパクトがことごとく敗れています。

 

2着はオルフェーブル、ナカヤマフェスタ、エルコンドルパサーなど日本馬だけでも複数回あったことを考えると、地元有利だけでは表現できないものを感じさせます。
ケンタッキーダービーで3歳デビュー馬が136年ぶりに勝利したのは凱旋門賞でヨーロッパ以外の馬が勝った以上に衝撃的なニュースでした。

 

凱旋門賞の歴史と歴代優勝国

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